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こんにちは。
蒸し暑い日が続いてますが、
みなさん体調はいかがでしょうか?
今週末から温度が少し下がるようなことを、
天気予報してましたが、
温度の変化がある時は、
自律神経も緊張しますから、
どうしても首から背中が硬くなりやすいです。
喘息や背中痛などにならないように、
適度に動かして、
柔らかくしておきましょう。
また食前に酸っぱいものを取り入れて、
胃の消化を手助けしてあげるのも、
良いですね。
今日は胃薬の使用に関する話です。
結構簡単に胃薬を使う人が多いみたいなので、
胃薬の使用について、
少し掘り下げてお話しします。
胃薬は、
胸やけや食後の膨満感といった
症状に対して広く用いられていますが、
実は背後には、
慎重に考慮すべきリスクが潜んでいます。
胃薬の主な機能は、
胃酸の分泌を、
抑制することです。
これにより、
逆流性食道炎などの症状が緩和されますが、
胃酸には、
食物とともに侵入する微生物の殺菌作用、
消化酵素の活性化作用、
さらにミネラルやビタミンの吸収を促進作用
と、いう重要な役割があります。
しかし、
お薬により胃酸の分泌が抑えられることで、
食物に含まれる細菌が腸内まで到達し、
腸内細菌叢のバランスが崩れるリスクが生じます。
これにより、
免疫機能の低下が引き起こされる可能性があります。
さらに胃酸が減少すると、
鉄分、
カルシウム、
マグネシウム、
ビタミンB12、
葉酸
といった重要な栄養素の吸収効率が低下し、
貧血や
慢性的な栄養不足に繋がることがあります。
胃酸が十分に分泌されない状態では、
食物の消化が不完全となり、
腸内で腐敗が進み、
有害物質が発生します。
これが腸内での炎症やリーキガット症候群(腸管透過性亢進症)の一因となります。
リーキガットは、
腸内細菌のバランスが崩れた結果として発症することがあり、
この状態が続くと、
慢性炎症が引き起こされ、
自己免疫疾患、慢性疲労、
さらには癌のリスクが高まります。
胃薬の長期使用により、
胃の絨毛(じゅうもう)の萎縮が進行し、
胃粘膜の防御機能が低下することがあります。
これにより、
萎縮性胃炎のリスクが増大し、
ピロリ菌の感染を排除できない状態が続くことで、
胃癌の発症リスクがさらに高まることになります。
また、
一部の胃酸を抑制する制酸剤には、
水酸化アルミニウムが含まれており、
これが長期間にわたって体内に蓄積すると、
ミトコンドリアの機能不全や、
神経伝達物質の合成阻害が起こり、
うつ病や
アレルギー反応、
全身性の炎症
を引き起こす可能性が指摘されています。
これらのリスクを回避するためには、
いつもお伝えしている生活習慣の見直しが不可欠です。
暴飲暴食を避け、
特に脂肪分や刺激物
(アルコール、カフェイン)
の摂取を制限すること。
一度に大量の食事を摂らず、
1回の食事における咀嚼回数を増やすことで、消化器官に負担をかけないようにする。
特に就寝前の4〜5時間は食事を控えることで、消化機能をサポートし、
夜間の逆流を防ぐ。
胃薬は一時的な症状の緩和には有効ですが、その過度な使用は長期的な健康リスクを高めることがあります。
自らの生活習慣を見直し、
根本的な対策を講じることが、
健康維持には最も重要です。