便秘と胆汁酸と鉄分と。
内臓調整を上手くなりたいと言うことで、
胆嚢調整の練習を昨日やりましたが、
胆嚢から出てくる胆汁酸は、
ビタミンDや脂肪の吸収を助けたり、
免疫を調整したり、
腸の炎症を抑えたり、
また胆汁受容体が、
免疫細胞であるT細胞にもあることがわかっています。
そこから繋がりで、
免疫細胞からの、
TNFαの炎症性サイトカインの分泌を、
減少させるそうです。抗炎症効果!
てことは炎症性の腸疾患などの、
腸の炎症の治療における効果が期待できますね。
逆に言えば
胆汁酸受容体がないと、
腸の炎症の重症度を増加させることもわかっています。
このように、
免疫だけでなく、
腸の抗炎症対策にも、
「胆汁酸」は大切な役割があるわけです。
胆汁酸が少ないと、
油の吸収が出来ず消化不良による
便秘の原因にもなります。
胆汁が出されるのは、
食事の摂取から1時間後です。
2時間後ぐらいでピークに達します。
コレステロールから胆汁酸をつくる時には、チトクロムP-450が大切。
チトクロムP-450(CYP)の活性中心は鉄です。
これすごく大事です。
材料が無ければ調整しても、効果が薄いからです。
胆汁中の胆汁酸濃度が低下すると、
コレステロールが溶けなくなり、
胆石ができやすくなります。
コレステロール不足では、
胆汁酸の分泌も減ってしまいます。
炭水化物や脂肪を普通に摂取しても、
胆汁酸がきちんとあれば、
脂肪肝にもなりにくいです。
胆汁酸が、中性脂肪を抑制するからです。
また、
胆汁酸がミトコンドリアの細胞膜に結合すると、
エネルギーを燃やして作る甲状腺ホルモンが増えます。
胆汁酸不足から甲状腺疾患、低下症などにもつながる訳です。
で、
その背後にLDLコレステロール不足と、
それから胆汁酸にする鉄不足が無いか、
要チェックですね。
鉄分は無闇にとると炎症を増加させますから、しっかり体調を準備してからサプリ摂取ですね。