手首の腱鞘炎からのサインとは?
こんにちは!
8月も最終日です。
今年は暑さが長く、全体的に身体は炎症が起こりやすくらなっていますが、
熱中症など注意したいです。
お若い方々は、頭から水シャワーなんかを浴びて、頭を冷やすと良いです。
それでは、
今日は腱鞘炎について、
少し深いお話をしたいと思います。
親指や手首が痛い、
物を持つのもつらい、
パソコン作業ができない、
こんなお悩みで来院される方は多いですが、
お話を伺っていると、
手首だけの問題ではないケースが
とても多いんです。
腱鞘炎は手首の使いすぎで説明されがちで、
それは当然ですが、
実際にはそれだけでなく、
いくつもの要素が重なって起きています。
まず医学的な視点から見ても、
手首の動きは頚椎、横隔膜、呼吸などと深くつながっています。
首や肩の緊張によって神経や血流が滞れば、
炎症は長引きます。
肝臓の働きや血液の質も関係しますし、
女性ホルモンや副腎の機能が影響していることもあります。
さらに、重心の崩れや姿勢の問題で、
本来なら肩や体幹で分散されるはずの力が
手首に集中することもあります。
つまり、
痛い場所だけを見ても本質には届かないのです。
ここで大切なのは、
使いすぎた結果ではなく、
なぜ使いすぎてしまったのかという視点です。
腱鞘炎で悩む方を見ていると、
体に負担がかかっているだけでなく、
休めない意識が背景にあることが
多いと感じます。
もっと頑張らなきゃいけないから、
迷惑をかけられないから、
結果を出さなきゃいけないから、
ちゃんとやらなきゃいけないから、
こうした無意識の想いは、
体を休ませることを許さず、
手を止められないまま動き続けさせます。
結果として、
限界を超えているのに
力を抜けない状態をつくり、
手首に過剰な負荷がかかっていきます。
そして、身体と概念はつながっています。
手を握りしめると、
肩や首、横隔膜まで連動して硬くなります。
逆に手をゆるめると、
呼吸が広がり、
神経も落ち着きます。
腱鞘炎は、
手を握るという動きの中で起きていますが、
その奥には「手放せない意識」が
隠れているかもしれません。
抽象的に見ると、
症状は敵ではなくサインです。
腱鞘炎は、
もうそんなに強く握らなくてもいい、
もっと委ねてもいいというメッセージかもしれません。
痛みは不快なものですが、
その奥に解放や変化への扉が
隠れていることがあります。
腱鞘炎をきっかけに、
多くの方が最終的に気づくのは、
自分の生き方のパターンです。
頑張り続けること
休むことへの罪悪感。
もしくは与えることを優先しすぎていること。
手首の痛みは、
このまま握りしめて進むのか、
それとも少し手をゆるめてみるのか、
という問いかけかもしれません。
あなたは今、
何をそんなに強く握りしめていますか?
もしその手をふっと開いたら、
どんな世界が広がるでしょうか?
これしかないという、
正解はありません。
腱鞘炎は単なる手首の炎症かもしれません。
でもその奥では、
生き方や概念や意識がそっと動いています。
それに気づいたとき、
痛みよりも深いところから
変化が始まるかも知れませんね。^ ^




























































