不自然教と、身体のりずむ。
最近、いろんなサービスや情報で、
「進みたい人が進めるように」
とか
「次のステージへ進む方法」
みたいな言葉をよく見かけます。
それはそれで、大切なサポートです。

でも、
ふとしたときに思うんです。
この「進まなきゃ!!」という空気、
ちょっとしんどくないかな?って。
実際、整体の現場でも
• 「やらなきゃと思ってるのに動けない」
• 「気持ちは前向きなのに、身体がついてこない」
そんな声をよく聞きます。
そして、進めない自分を責めてしまって、
さらに心も身体も固くなってしまう。。、
そんな流れに、いつのまにか巻き込まれてる人も少なくありません。
でも、
ちょっとだけ視点を変えてみませんか?
身体って、
ほんとうに自然の一部なんです。
植物と同じように、
季節のリズムに合わせて
“動くとき”と“静かに待つとき”が
あるんです。
今まさに咲き始めた桜ですが、
桜は一年中ずっと咲き続けてはいません。
咲いていない時期があるからこそ、
咲くときが来る。
人間の身体も同じ。
「進んでいない」と感じる時期にも、
実は見えない深いところで、
“水を吸ってるような”
準備が進んでることがあるんです。
でもそこに、
• 「いつも元気でいないといけない」
• 「止まってるのは悪」
• 「役に立たないと意味がない」
そんな“無意識のルール”が重なってくると、
身体のリズムはだんだん狂ってきます。
この“無意識のルール”を
【不自然教】と呼びます。

信じているつもりはなくても、
誰もがちょっとずつ、
信者になってる可能性があるからです。
そしてこの【不自然教】に従い続けていると、
身体にはじわじわと負荷がかかります。
最初は小さなサイン。
でも無視し続けると、
やがてホルモンや自律神経に
影響が出てきて、
“帳尻合わせ”として、
さまざまな不調が現れはじめます。
肩こり、疲れやすさ、
やる気のなさ、眠れなさ――。
身体は一生懸命教えてくれてるんです。
「ちょっと不自然やで」って。

だから、
整体ではただ症状を整えるだけでなく、
その人の中にある“自然なリズム”が
どうなっているのかを、
一緒に感じていく時間を大切にしています。
「進めないとき」は、
「止まる時期」かもしれないし、
「これ以上進んだらズレてしまう」
という“身体のブレーキ”かもしれない。
そして、止まっていたとしても、
実は内側ではちゃんと動いている。

呼吸も、脈も、生命活動も、
身体はいつも、
止まらずに生きている。
進むときには、
ちゃんと風が吹く。
その風が吹いたとき、
自然に身体は動き出す。
だからこそ、
止まっている今も責めなくていいかも。

整体では、
そんな“身体の声”に耳をすませながら、
必要なタイミングで風が通るような、
そんなお手伝いもしています。
焦らなくて大丈夫かな?
自然なリズムが戻れば、
ちゃんと前へ進めます。
“無理に咲かせようとしない桜”のように、
いまのあなたも、
ちゃんと季節の中にいますからね。