肩甲骨は剥がすものでない。
みなさん、こんにちは。
朝晩が涼しくなってきましたね。
夏の蝉の声は聞こえなくなっちゃいましたが、
まだまだ海で泳げますよ。
魚になって、原始体験しエネルギーを蓄えます!
それでは、
今日は私の専門分野の一つフィジカルに戻って、
肩甲骨剥がしについて話しますね。
何年前からか、
TVで古武術の先生が武術は肩甲骨を使うべしと言ったあたりからかな?
肩甲骨を動かすことに注目され始め、
更には肩甲骨周りには、
褐色細胞がたくさんあって、
ダイエットの為に、
痩せやすくなる為に、
肩甲骨を使おうと言うのが流行りました。
そこから、
本来の肩甲骨剥がしの意味とは全く違う、
直接的に肩甲骨を指を使って剥がすと言う、
整体院で一つのブームにしちゃいました。
武術的には、立甲といって、
肩甲骨を使うのは当たり前なんですが、
世間の方が思ってはる程に単純ではなくて、
チーターのように、
結果的に肩甲骨が使えてないといけないんですね。
子供はたいがい立甲してますね。
で、それを
施術で無理矢理に肩甲骨を剥がすとどうなるか?
筋繊維は千切れ、硬くなり、
ますます肩甲骨が使えなくなります。
それどころか、
肋骨にも被害が出ちゃって、
術後に呼吸も浅くなっていきます。
強引に
肩甲骨を剥がすには、
肋骨を固めないと剥がせないからです。
では本来の肩甲骨剥がしとは?
それは、
肩甲骨と対になっているものに注目が必要です。
すなわち鎖骨です。
鎖骨の動きと上腕の動きが、
肩甲骨を動かし、
結果的に肋骨から剥がれるような動きになります。
そして、その時には
肋骨や背骨が固まらないように、
柔らかくしていないと剥がれません。
ちなみに、
ジムなどで外部の筋肉を鍛え過ぎるほど、
部分と全体の関係性が崩れてしまい、
呼吸が浅くなって、
筋肉で肩甲骨は剥がれても、
機能しない、
見た目だけになってしまいがちです。
天使の羽は、まさに赤ちゃんの柔らかさにあります。
天使の羽の秘訣は、
肩甲骨ではなく、
鎖骨なのです。
肩甲骨剥がしなどと、無理矢理にしないで、
身体の使い方の再教育が必要です。
先ずは鎖骨を動かしていきましょう。^ ^
肩甲骨が硬い人は仰向けで眠れません。
睡眠の質を上げるのにも、
鎖骨意識は大切ですね。
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