他者責任の心理。
感染症の数字を冷静に見る話をしましたが、
決してメディアやその他を攻撃したいわけではありません。
皆さん、自分達が置かれた環境で、
一生懸命動いて下さってると思っていますから。
今日は、
ここで落ち入りたくない心理のお話です。
人の非常事態が起こった場合の特徴的な
行動パターンとは?
先ずは、大抵の場合、
恐怖を感じます。
そして恐怖が出てくると、
だんだん怒りの感情になる。
なんとなく人に攻撃的になります。
そして、
今こんな状態になったのは、
お前が悪いんだ。
誰々のせいで!
あいつがあんなんだから!
あいつでは頼りない。
責任者をだせー。
と他者を原因に考えます。
とりあえず犯人さがしを無意識に行います。
不安から来る行動のひとつです。
今なら政府が標的にされそうですね。
特に首相は大変そうです。
給付金の話から、
初動対応の話、
2枚マスク配布の件などね。
悪者の代表にされ、
めちゃくちゃな言われようで。
実は、こういう時は何をやっても、
あらゆる理由で責められ易いです。
人々は、見えない恐れで
とにかく怖くて怒っているので、
誰かを責めたい。
目立つ行動を取ったら、
感染地域や、医療者への差別。
で、
これは日本だけではなく世界でも起きています。
どこ国も政府や代表者が責められます。
それを避けるために、
先に、
「犯人はあいつだ!」と言い始めます。
中国ではさっそく、
「アメリカが持ち込んだ」と言い出しました。
アメリカは
「中国の研究所で作られた」と反論しています。
本当の所は私にはわかりませんが、
とにかく、
不安なときに他者責任が始まります。
怖いときは、
誰かが必ず犯人にされる。
そして、誰かを犯人だと言って責めたくなるのです。
が、考えることをやめて、
他者に責任を求める限り、
決して解決にはならないかなと思います。