MCTの凄さ
低血糖対策として、
飽和脂肪酸をオススメしていますが、
特にMCTをオススメするには理由があるわけです。
同じ飽和脂肪酸でも
MCTとLCTでは性質が異なります。
MCT…中鎖脂肪酸(C6~C10)
LCT…長鎖脂肪酸(C12以上)
いわゆる糖質制限の『失敗』は、
「高タンパク食であればいい」や、
高脂肪は動物性脂肪(LCT)で良い、
というところにあります。
しかし、
同じ飽和脂肪酸でも
MCTとLCTでは性質があまりにも異なります。
単純に分けると、
LCT→すぐにはエネルギーにならない
MCT→すぐにエネルギーになる!
LCT→ケトン体になりづらい
MCT→ケトン体になりやすい!
LCT→膵リパーゼが必要、胆汁酸が必要
MCT→膵リパーゼ必要なし、胆汁酸も必要なし!
LCT→リンパ管を介して末梢組織へ、回りくどい経路
MCT→いきなり門脈に入り、そのまま肝臓で代謝、バイパス経路!
LCT→カルニチンが必要
MCT→カルニチン必要なし!
LCT→インスリン抵抗性を起こしやすい
MCT→インスリンの効きが良くなる!
LCT→悪玉菌を増やしやすい
MCT→悪玉菌を減らす!
LCT→心臓病との相関あり
MCT→心臓保護作用あり!
LCT→マグネシウムの吸収阻害
MCT→マグネシウムの吸収をアップ!
LCT→糖質を食べると血糖値を上げる
MCT→糖質を食べても血糖値をあまり上げない!
LCT→炎症を起こしやすい
MCT→抗炎症作用がある!
以上は、医学論文で認められているものです。
同じ飽和脂肪酸でも、
180度くらい性質が異なります。
また、MCTの面白いところは、
糖質を食べていても、
きちんと脂質エネルギーを産生することです。
(通常の油脂(LCT)では、糖質を摂ると、脂質エネルギーが低下します。)
以上より、
MCTはやはり別格だといえます。
デメリットが見つからない食べ物です。