ベストコンディションはいつも今!
先日はサンチンという武術の型の練習で、
捻れの作用や、平等の表現をしました。
その武術稽古の後、稽古生の一人が、
こんな事を話してくれました。
「荻野先生、実は今日は武術稽古はお休みしようと思っていたんです。
だけど、ちょうど最近読んでいる刃牙という漫画で、空手家の愚地独歩という人物が、体調が整わずに襲われた時に、こんな事を言っていました。
『人間生きてりゃ飯も喰えば酒も飲むんだ。
ケガもするし病気もするだろうよ。
ベストコンディションなんて望むべくもねぇ……。』
それで、ハッと気づいたんです。
いつも体調が良い時にだけ稽古をするのは違う気がするって。
今日は絶不調ですが、稽古にでたお陰で、
楽しくまた新しい自分を見つけれました。。」
これは私自身が稽古の時に言っていた事でした。
それは、
「どんな理由があっても、
いつでも今が一番の調子良い時。
いつでも今がベストコンディション。
それが結果でもあり過程でもあり。
例えば、
事件に巻き込まれた際、
自然物である相手の方に、
ちょっとまだ私はベストコンディションじゃないから、またにして下さい。
は通用しないですよね。」
施術でいうならば、
頭が触れないならば、
お腹で、お腹が触れないならば背骨で、
背骨が触れないならば手足で、
今、どこも触れないならば空間で、
整体という手入れをする。
みたいな哲学にも繋がってきます。
それにしても、稽古生の方から自分が発言していた言葉が返ってきて、とても感動しました。(^^)