治る治らないの道筋
クライアントが治してもらおうという意識では病気や痛みは治らない。
姿勢が他人事になっているからだ。
そんな人は、大抵が他の事を考えながらとか、術者が言っている指示を聞く耳を使っていない。
他人事なので、痛みだけを主張するも、
身体に起こった変化に鈍感になる。
目が他所に向いている。
結果だけに重視しがちになる。
逆に術者も、治してやろうでは治らない。
我が強くなっているからだ。
人は自然物であり、人が人を治す事は出来ないという認識は必要だ。
そして治せるわけがない。
治そうと硬くなるほど、クライアントの身体は硬くなる。
手数が増えていく。
どんな施術で手術であれ、身体の場を整えていると意識が必要である。
自然物であるを尊重し、生きやすい様に手入れをする事を第一とするべきだ。
自然物なのだから、刺激は最小限にとどめたい。
では、どういった立ち位置が良いのか?
未だかって人が人という生命を生み出した事はない。
人は自然の産物である。
そういったなかで、クライアントに必要なのは治していくという心意気。立ち位置。
術者は、治るお手伝いをするという立ち位置。
そして、
そこにはお互いに自然物である人間を尊重する気持ちが必要になる。
人はヒト科であるが、
ヒトは、ヒトとの間の関係がどれだけ身体に心に影響を与えているのかを知らされるのが病気である。
人間として他者を尊重しあうから、治る道筋が産まれるのであり、
人間は、生かされていると気づけるのである。
治るとは宇宙の、自然の領域なのである。
っていうお話でした。